世界の武器の紹介

殺陣や時代劇を見ていると出て来る武器は日本刀や槍等の長物とある程度限られています。

日本国内の作品でよく登場する武器はある程度の知識はあっても国外の映画等で出て来る「ヌンチャク」や「トンファー」、「両手剣」などはなじみが無いため、何となくの使用用途や名前程度しかご存知ないと思います。

日本刀等の日本独自の武器の特色を知るために今回は日本国外の武器に注目して使用方法や歴史を中心に見ていきたいと思います。

目次

1.国外の刀剣類

1-1.中国の柳葉刀と青龍偃月刀

1-2.海賊の刀カットラス

1-3.中東の刀タルワール

2.国外の剣

2-1.ヨーロッパの剣サーベル

2-1-2.ヨーロッパの日本刀バスタードソードとツーハンデットソード

3.国外の鈍器

3-1.メイスとトマホーク

まとめ

1.国外の刀剣類

日本に住んでいる私達は「刀」と言われると日本刀が出てきて外国の刀はあまり出てこないと思いますが、刀は日本刀のみでは無く各国に独自の進化をした武器があります。

ここでは各国の刀を見ていきたいと思います。

1-1.中国の柳葉刀と青龍偃月刀

中国の刀は大きく分けると苗刀と柳葉刀に分類されます。苗刀は日本人の海賊「倭寇」が使用していた日本刀(大太刀と言われています)を元にして製作された刀です。その為日本刀に形状が似ていますが、大太刀がモデルとなった為打刀よりも大きく軽量化されています。

中国の刀と言われると青龍偃月刀のような大きな特殊な形の刀を想像すると思います。

青龍偃月刀は三国志の関羽が使用している薙刀のような大刀ですが、刃の形状が似ている短い中国刀の事を青龍刀と呼ぶ事がありますが、これは「柳葉刀」と言います。

柳葉刀は片手刀で刀の幅が広く重量と遠心力を使って斬りつける事で真価を発揮する武器です。

1-2.海賊の刀カットラス

パイレーツ・オブ・カリビアン等の海賊映画で海賊が刀を使用している戦闘シーンが度々登場しますが、この時に使用している刀には「カットラス」という名前がついています。

刃が大きく湾曲しており、斬る事に特化した刀です。

海賊が使っている理由としては刀身が短い為、船等の狭い場所で扱いやすかったからだそうです。

カットラスは武器でもありますが、農業用の道具の一面を持っておりカリブ海や中米の熱帯雨林やサトウキビ畑の収穫の時などにも使用されています。

1-3.中東の刀タルワール

ディズニーの映画「アラジン」で主人公アラジンも刀を使用していますね。アラジンが使っている刀の特定はできませんが、似たような形状の中東で伝わる「タルワール」と呼ばれる刀があります。

タルワールはアラブ・ペルシャ・トルコ・アフガニスタン等にあった片刃の剣を起源として発展して完成しました。その為中東で広く伝わりイギリスのサーベルの形状に影響を与えた武器とされています。

大きな反りがあり、斬る為に作られている刀で、刃に紋様が浮かんでいて日本刀に近い刀と言ってもいいでしょう。

日本刀と一番の違いは構造にあり、タルワールは柄から刀身まで一体型となっていますが、日本刀は柄、鍔、刀身すべて別々のパーツから構成されています。

 2.国外の剣

「刀」という単語には馴染みのある言葉として感じられますが、「剣」と言われるとゲームや漫画の世界で出て来るもので「刀」と比べると馴染みの浅いものという感覚があるかと思います。

そもそも「剣」とは諸刃(両刃)の刀身を持つ手持ちの武器の事を言い、刀は片刃の手持ちの武器の事を言います。

ちなみに「諸刃の剣」という言葉は「両方に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分も傷つける恐れがあること」から「一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険性があるもののたとえ」という意味があります。

さっそく外国の「剣」を見ていきましょう。

2-1.ヨーロッパの剣サーベル

サーベルはヨーロッパに伝わる片刃の刀です。片刃と言ってもサーベルの殆どに日本刀で言う峰の3分の1程度に刃がついているので、剣に分類をしました。

こちらも日本刀と同じく反りがあり、馬の上で使用するケースも多々ありました。違いは見た目もありますが、鍔が柄尻までつながる半円状になっていて指や手を保護する役割を持っています。

日本刀は反りの構造と使用していた馬が現在で言うポニー程度の小さい馬だった為、馬の上で使用しても問題はありませんでした。

ヨーロッパでは馬の馬力が強く、スピードによっては打撃の衝撃によって肩を脱臼したり、剣が抜けず落馬する事が多々あったそうです。

ヨーロッパでは戦いの中にもマナーがあり、相手の馬を切るのはマナー違反とされていたそうです。このサーベルは明治時代の日本軍の軍刀として使用されていました。

2-1-2.ヨーロッパの日本刀バスタードソードとツーハンデッドソード

ヨーロッパの戦いは鎧を着て行った為、ヨーロッパの刀剣は打撃がメインで斬る事には適していませんでした。その為に制作されたのがバスタードソードです。

バスタードソードは斬る・刺すの両方が出来る剣となっています。登場した当初は攻撃力の高さから大人気の武器となりましたが、その後銃や細身の剣の登場によってすぐに主流武器から遠ざかったそうです。

またバスタードソードは従来の剣よりも長くて重い為、バスタードソード用の扱い方を身に付けないと使い物にならなかった為、普及が一時的にしか流行しなかったと言われています。

このバスタードソードはゲーム等にもよく出てきますが、ビジュアル的によく漫画やゲーム等で見る剣は「ツーハンデッドソード」と言われる大剣で両手で持たないと扱えない剣の事をいいます。この「ツーハンデッドソード」はドイツで使用されていた武器だそうです。

 3.国外の鈍器

日本ではあまりハンマーや斧等の鈍器のような武器はあまり表立って出てきませんが、国外では古くから使用されている歴史ある武器だったのです。

3-1.メイスとトマホーク

鈍器として誰もが聞いた事があるものが「メイス」と「トマホーク」だと思います。メイスは棍棒から発展した武器で重量のある柄頭と柄からの2つの部位から出来ており、重い柄頭を利用して強い打撃攻撃が出来る武器です。基本的に鎧を着た相手にも有効な武器だった為、銃の登場によって鎧が廃れるまで活躍していた武器でした。また、メイスは権力の象徴として祭礼用として使用されていたそうです。

一方「トマホーク」は北アメリカのインディアンが使用していた斧の事を指します。このトマホーク元々の柄は木製で先端に石斧や棍棒を付けたものでしたが、ヨーロッパ文明がアメリカ大陸へ入って来てから斧は鉄製になりました。

また「トマホーク」は現在各国の軍隊で使用されており殺傷能力が高く、密林地帯での行動では草木を斬ったり等多くの利点があるそうです。

まとめ

今回は普段馴染みのない国外の武器を中心に見ていきました。反りのある刀は別に日本刀だけではなく、各国にありました。

調べてみると日本刀が秀でている部分は強度と切れ味で、日本での戦の仕組みが影響しているようです。

国内外問わず主流になっていた武器は近接の物ではなく長物や鈍器だったようです。

今回は国外に注目したので「琉球武術」で使用される武器は紹介しきれませんでしたが、次回は様々な得物がある「琉球武術」に注目して行きたいと思います。