殺陣とは

殺陣とは(またの名をさつじんとも言う)歌舞伎の闘争演技の定型。舞台や映画で刀などの得物(武器)を使って行う立ち廻りのことです。
形の美しさを重んじ、舞踊化・リズム化された幾種かの基本型を組合せて、「立ち廻り」という闘争場面を構成する、その組合せを考え俳優に教えるのが殺陣師 (たてし) となります。

殺陣は居合や剣道等の武道の要素を加えた、基本的には「演技」である。

殺陣を芝居や演技として行う場合、刀や他の武器を扱うため、武術や武道のような身のこなし、所作、立ち振る舞い等が要求されます。
殺陣を含む作品は多種様々あり、武士、侍、浪人、女剣士、やくざ、妖怪など、役に応じて使い分けないといけません。
役によって、所作、立ち姿、歩き方、間など異なるため、刀や他の武器を扱えさえすれば「殺陣を出来る」というわけではありません。
基本的な動作を覚え、そこから役によって応用できるようになることが必要となります。

あくまでも演技であるため演者同士が「怪我をしない、させない」配慮が不可欠

殺陣とアクションの言葉が曖昧に使われていますが、殺陣という言葉は日本が作った言葉であるため正式には別物と言えます。
近年、「殺陣は日本の文化」と認識されるようになってきています。

殺陣で使用する道具

一般的に用いられる道具には下記のようなものがあります。

武器に関して…

基本的には木刀を用いて稽古致します。
(当スクールでは無料レンタルが可能です)
厳しくリアリティを追求する場合は、「本物に似た重さ」で作られている武器を用いることもありますが、
現在は安全や経費の削減のために代用品が用いられることが多いです。
日本刀銀紙を貼った竹光やジュラルミン製の模擬刀が使われることが多くどちらも、安全性に優れる一方で、「軽い振り」になりがちであるというデメリットもあります。
当スクールでは、得物各種取り揃えておりますので、本来の刀の重さを身体で感じることや、軽い刀をどうしたら重い刀のように振れるかも稽古することができます。
棒外見は金属に似た色の布や合皮を用い、ゴムなど、弾力性に優れた素材を内部に詰め込んでおり警察で訓練に用いる「ソフト警棒」もこの一種です。

着付けと足元に関して…

基本的には裸足で稽古を行います。
足袋・草履立ち回りの機敏な動作を要求される演技の際、布底の足袋では滑りやすく、また、セットの床面等で足裏を負傷するのを防ぐために祭足袋が使用されます。
これは、比較的簡易なゴム底を装備した地下足袋の一種ですが、作業用の地下足袋に比べて爪先や踵部に補強布が一切なく、ゴム底部以外は普通の足袋と同様に見えるため、足袋はだしの状態で使われることが多いです。
一方、祭足袋ではないが、素足の女優が裸足の状態で屋外撮影を行う場合、足裏の負傷を防止するためとして、あたかも素足であるかのように見せる際に肌色に染色された足袋を装着する事があります。

また、所作や立ち振る舞いを稽古されたい方は着付けをして稽古を行います。
動きやすい格好(ジャージ)と帯を巻いた簡単な格好で稽古をすることもあります。(帯も無料で貸し出しを行っています)

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